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取扱い上の一般的な注意事項について説明します

この説明には安全に使用していただくために、次のようなシンボルマークを使用しています。
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  警告 -  取扱いを誤った場合、使用者が死亡または重傷を負うかまたは、消火機能に重大な悪影響を及ぼす可能性がある場合の注意事項が記されています。
  注意 - 取扱いを誤った場合、使用者が傷害を負うかまたは、消火機能に悪影響を及ぼす可能性がある場合の注意事項が記されています。
 
 
  注意 -  
-   設置前の注意事項   -       
 

確認

1.
一斉開放弁の設置及び施工に関しては、消防法施行令、施行規則、及び諸法令に沿って行ってください。
2.
一斉開放弁は、日本消防検定協会の検定合格品です。
3.
一斉開放弁は、当社が指定する取付方向以外には使用できません。
4.
一斉開放弁には次の消火液を使用してください。
  ・ 水: 水道水で、砂・ゴミ等固形物の混入や、腐食性のないもの。
  ・ 水成膜泡消火薬剤: 日本消防検定協会の検定合格品。
  ・ 合成界面活性剤泡消火薬剤: 日本消防検定協会の検定合格品。
  ・ たん白泡消火薬剤: 日本消防検定協会の検定合格品。

保管

1.
一斉開放弁やその予備部品は、直射日光が当たる場所、高温・多湿になるような場所、振動の多い場所、腐食性ガスの発生あるいは滞留するような場所に保管しないでください。
2.
一斉開放弁は、精密加工部品が組み込まれておりますので、丁寧に取扱いのうえ、落とした場合などは使用しないでください。

設置環境

1.
一斉開放弁は、水等がかからず粉塵等の発生しない屋内で、腐食性ガスの発生あるいは滞留しない場所に設置してください。
2.
一斉開放弁の使用温度範囲は0~40℃(ただし、水の凍結なきこと)としてください。ただし、空気制御方式の一斉開放弁の場合は、-20℃~40℃(ただし、水の凍結なきこと)としてください。
 警告 
3.
凍結の恐れのない場所に設置してください。管内水の凍結は、機器の破損によるケガや水損事故の発生や、消火機能を失わせてしまう重大な事故原因になります。
 警告 
4.
凍結防止等のため、配管内に不凍液等、膨張係数が大きいものを入れると、配管内の圧力変動が異常に大きくなる可能性があります。日常的な圧力監視を推奨致します。
 警告 
5.
設置場所の環境(直射日光や温度変化)により、感知ヘッド側配管内の圧力が異常に高くなる恐れ(異常昇圧)があります。異常昇圧が予想される場合には、安全弁(リリーフ弁)を取付けるなどして異常昇圧を防止する措置を講じてください。配管内の異常昇圧は、一斉開放弁や感知ヘッド等の破損事故をまねきます。
 
  注意 -  
-   施工上の注意事項   -       
 

取付

1.
取付ける際、メンテナンス性等を考慮したスペースを確保してください。メンテナンスすることができなくなります。カバー部の周囲には少なくとも300mm程度の空間が必要です。 
2.
一斉開放弁を取付ける前に、バルブ本体内部に異物がないことを確認してください。機能が失われます。
3.
一斉開放弁を取付ける際、消火液の流れる方向と、バルブ本体の側面に表示されている流れ方向矢印(→印)を合わせて設置してください。逆方向では機能しません。
4.
一斉開放弁は、スピンドルが完全に締め込まれた状態(ピストンの手動ロック状態)のままで設置してください。スピンドルが開いていると思わぬ放水事故を招く恐れがあります。

配管

1.
一斉開放弁にはゴム(樹脂)製部品を使用しています。施工の際、悪影響を及ぼすような薬品・溶剤を使用しないでください。正常に機能しなくなる恐れがあります。 
2.
施工の際、配管内に異物が入らないように注意してください。配管工事終了後には、貯水槽を清掃のうえフラッシング等を行い、配管内の異物を取除いてください。異物がシート部等に挟まり、正常に機能しなくなる恐れがあります。 
 警告 
3.
空気制御方式の一斉開放弁及び圧縮空気の制御用機器類の取付け時、または分解する時は必ず「内部の圧力がゼロ」であることを確認にしてから行ってください。空気圧力が残っていると部品等が飛散するなど大変危険です。
 
  注意 -  
 水張り作業(配管内への注水)及び点検時の注意事項-   
 

水張り

1.
スピンドルを締め込んでピストンを手動ロックする際は、強く回し過ぎないでください。ネジ部やレンチ掛け部が破損する恐れがあります。
2.
一斉開放弁の耐圧試験圧力は2.0MPaのため、施工や改修工事で設備の耐圧試験を行う際、これを越えないように注意してください。これを超えた場合には、一斉開放弁が破損する恐れがあります。
3.
水張りの際は、一斉開放弁のスピンドルを締め込んでピストンを手動ロックしてから、ポンプを起動してください。手順を誤ると思わぬ漏水事故をまねく恐れがあります。
4.
水張りの際は、感知ラインに空気溜まりが生じないように、手動起動弁を開けて空気を抜きながら注水してください。
5.
放射試験等の実施により、必要に応じたピストンの開き具合をスピンドルにより調整してください。
6.
水張り作業後、漏れの箇所がないことを確認してください。

動作確認

1.
必要に応じて、手動起動弁の開放により、一斉開放弁が作動し、二次側へ放水されることを確認してください。また、手動起動弁の閉止により、一斉開放弁が復帰し、二次側への放水が止まることを確認してください。
2.
一斉開放弁の耐圧試験圧力は2.0MPaのため、施工や改修工事で設備の耐圧試験を行う際、これを越えないように注意してください。これを超えた場合には、一斉開放弁が破損する恐れがあります。
 
  注意 -  
-   維持管理上の注意事項   -       
 

保守

1.
一斉開放弁の保守点検、及び部品の交換等は、設備及び機器について熟知した有資格者、または専門業者が行ってください。 
2.
メンテナンス及び部品交換等の際は、不要な警報を出さないための措置をしてください。また、高所での作業は安全対策を講じたうえで行ってください。
3.
一斉開放弁は、必ず使用圧力範囲(0.15~1.4MPa)内で使用してください。過大な圧力が加わった場合、一斉開放弁を含めた設備の機器類に変形や破損を生じさせ、重大な機能障害や損壊事故を起こす恐れがあります。
4.
一次側及び感知ヘッド側の配管内には消火液が張られています。厳冬時、凍結の恐れが予想される場合には適切な凍結対策を行ってください。
5.
一斉開放弁の使用温度範囲は0~40℃(ただし、水の凍結なきこと)としてください。ただし、空気制御方式の一斉開放弁の場合は、-20℃~40℃(ただし、水の凍結なきこと)としてください。
6.
内部部品に塗布されている潤滑剤は拭き取らないでください。作動の際、内部部品がスムーズに動かなくなる場合があります。潤滑剤が不足した場合は、シリコン系グリースを適量Oリング表面全周に塗布してください。
7.
メンテナンス等で部品を再度取付ける際は、必要以上のトルクで締付けないでください。破損の原因になります
8.
設備の増設・改修工事等において、設備配管の圧力を下げる場合は、安全のため、スピンドルまたは一次側の仕切弁(バタフライ弁)を全閉にしてから行ってください。工事後に再度圧力を上昇させた際、一時的にピストンが開き、消火液が二次側へ流出してしまう恐れがあります。
9.
一斉開放弁にはゴム(樹脂)部品を使用しており、経年により劣化しますので故障する可能性が高くなります。定期的に点検やメンテナンスを行い、適正な維持管理をお願いします。
 警告 
10.
一斉開放弁のスピンドルが所定の位置(開度)になっていることを常に確認してください。スピンドルが閉じているとピストンが開放できず、消火機能が失われます。
 警告 
11.
一次側、二次側の仕切弁(バタフライ弁等)は、平常時(警戒時)全開にしてください。閉じてしまうと消火機能が失 われます。
 警告 
12.
夏場の天井面付近は高温になり、感知ヘッド側配管内の圧力が異常に高くなる恐れ(異常昇圧)があります。必要に応じた圧力チェックをお願いします。制御室内の圧力が上昇した場合には、専門業者にご相談のうえ、手動起動弁をゆっくりと微開にするなどの圧力を下げるための処置が必要です。(開き過ぎると一斉開放弁が作動する恐れがありますので注意してください。)
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以上の内容は、一般的な注意事項として記載しております。
一斉開放弁機種ごとの「取扱説明書」に具体的な内容を記載しております。
ホームページ内の製品案内及び、ダウンロードより、ご確認頂けます。
その他、お問合せ、資料等の請求については、お問合せフォームよりご請求ください。
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